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クリーニング店では、ご家庭で染み抜きを失敗し、その対処のご相談を受けることがよくあります。
相談を受けた染み抜きで失敗した衣類ですが、修復できるものもありますが、ムリな場合もありますので、大切な衣類は、クリーニング店にお任せした方が無難ですね。
ここでは、そんなご家庭での染み抜きの失敗事例をご紹介します。
『染み抜きでタオルでこすったら白けた!』
タオルなどでこすると毛羽立ちやスレが発生します。
染み抜きでは、絶対にこすらないことが基本です。 こすらないで、トントンとやさしく叩いて染みを除去します。
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光沢がある衣類や起毛繊維、テンセル、麻、シルク、アセテートなどの繊維はスレが発生しやすいので、こすることは厳禁です。
『染み抜きで地色が他の場所についた!』
『染み抜きで漂白剤を使用したら地色が抜けた!』
塩素系、還元漂白剤を使用した染み抜きは、白物のみです! 染み抜きで色柄モノに塩素系、還元系の漂白剤を使用すると脱色を起こしますので厳禁です!
酸素系漂白剤での染み抜きも染色の弱い衣類は、脱色をおこします。
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漂白剤を使用する場合は、目立たないところでテストしてから、染み抜きををしてください。プロのクリーニング屋さんも染み抜きには、塩素系、還元系はほとんど使いません。
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『染み抜きで蛍光剤入り洗剤を使用したら白っぽくなった!』
蛍光剤入り洗剤を、染み抜きで使用すると、そこだけ白っぽくなってしまうころがあります。色柄モノの染み抜きで使用する場合は、無蛍光の洗剤を使用して下さい。
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『除光液で染み抜きをしたら、アセテートの生地が溶けた!』
マニキュアなどの染み抜きには除光液を使用しますが、アセテート、トリアセテートの生地は除光液で溶けてしまいます。
アセテート、トリアセテートには、除光液やシンナーなどの使用は厳禁です。
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こうなると生地が溶解しているので、修復は不可能です。
また、アセテートはスレなどが発生しやすいので注意が必用です。
『染み抜きをしたら輪ジミが広がった!』
基本的に染み抜きで輪ジミができても洗濯すると取り除けます。
しかし、洗濯しない衣類の場合は、輪ジミに注意してください。
洗濯しない衣類を染み抜きすると…
シミの中心から、染み抜きをすると輪ジミが広がります。
広がった輪ジミを取り除こうとしてドンドン輪ジミが広がって最悪な結果になる場合があります。
染み抜きの際は、外側から内側に染み抜きを行うのが基本です。
また、ご家庭で洗えない衣類や大切な衣類は、プロのクリーニング店にお任せしたするのをお薦めします。
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最悪な結果に! |
輪ジミにならないように |
外側から内側に |
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